他芸鑑賞 2015・1・4(日)初芝居。晴れ、71キロ

 初芝居、と言っても、

 歌舞伎にあらず、、、、、萬屋錦之助一座。
 座長は故中村錦之助の義理の息子と知る。

 会場の池袋シアターグリーンの5階のBOX in BOXがあたしの鑑賞する芝居のホール。
 同時間帯に階下と階上の二つのホールで「吉原万灯」「汚泥河童」の芝居をしている。
 その三つが脈絡を持ってストーリーを成しているらしく、同じ役の者が階下へ行ったり、
階上へ行ったり、掛け持ち出演をこなしている。となると、他の二つも観たくなる。

 あたしが鑑賞した芝居だが、「猫忠臣蔵」。
 吉原の花魁と猫たちとの「愛と恩と忠」との物語。
 「この3つは猫も人間も同じだ」というような台詞もあった。

 しかし、大きな違いもある。
 「人間の社会にはお金が存在するが、猫の社会にはそれがない」ということ。
 人間は猫に対して上から目線の言葉遊びのように「猫に小判」を諺として口にしている。

 この芝居を観て、改めてわかった。人間のその了見は違う、と。

 幕切れ、猫たちが花魁への「愛と恩と忠」とを感じ、自らの体に行燈の油を塗り、
その火を付け、火達磨となって悪人を追い掛けようとする場面に、
あたしの涙は止めどもない量となって頬を濡らした。

 人間はお金を扱って、自分の生死をも歪めてしまった。
 猫たちにはお金の持ち合わせは一文たりともないが、必死になって生き、
また必生すべく死んで行く。

 猫たちには純粋な「愛と恩と忠」とがあったのだ。

 人間にはそれがない。
 あったとしても、純粋でなく、猫よりもズーッとズーッと不純なものであろう。

 この芝居、11日まで公演している。




この記事へのコメント

この記事へのトラックバック