扇子っ子連 2013・9・28(土)千早亭の発表会。曇り、69,0キロ

 第6回 扇子っ子連・千早亭の発表会。

 千早地域文化創造館創立40周年記念となっている。

 初期の頃は、出演者一席ごとにあたしが高座の側へ出て行って、講評をしたものだ。
 それというのは、ほとんどが未熟な芸であったので、客を厭きさせないためということもあった。
 が、今ではその必要がなくなったので、トリであたしが終えたあと、みなに高座前に並んでもらい、
一人づつ短評をしている。

 屏風(びょうぶ)[粗忽の釘]、扇子を煙管に見立てた扱いは、さすが高齢者。他の人に教えられる。

 窓口(まどぐち)[湯屋番]、見た目に色気のない男だが、口演ぶりに色気を出させている。

 百人(ももと)[天狗裁き]、仲裁役の台詞、仕種に力を出してもらいたい。大きな声は出るのに、
   出してない。

 ワッフル[垂乳根]、稽古で直された点をちゃんと改めていた。
   ただ、一つ。大家が暦を見て婚礼の日取りを決めるとき、「あぁ、今日はいい日だ」と
  言いながら、暦を閉じて脇に置いたのは、処理が早過ぎる。
   台詞をいい終えてから処理すべきだ。いい日の印象が薄くなるのでいけない仕種だ。

 永久(とわ)[三味線栗毛]、酒井抱一の逸話から出来上がった噺。格調高く口演。
   クスグリも時代に無理なく、噺に厚みを与えている。

 三十一(みそひと)[抜け雀]、彼の個性が溢れ出るような口演。
   男のくせにその個性には可愛いらしさがある。噺にぴったりと言って過言ではない。
   ただし、時代を壊すようなクスグリは禁物である。そんなクスグリが癖になると、
   時代だけではなく、人物までも壊してしまう危険性が出てくるからだ。

 軽太(かるた)[町内の若い衆]、結婚三年目の彼にはいい噺。
   訛りに苦労してたが、江戸っ子を演じるには言葉にも充分に気を入れなくてはならない。

 早千(はやち)[時々蕎麦]、[時蕎麦]の前半を純江戸でやって、後半は改作で「歌う蕎麦屋」を
主人公とする演出。二様を演りこなせる基本を身に付けているから偉い。

 圓窓[松竹梅]、久し振りに口演したが、楽しい。落ちは小生が工夫したものを。

 楽屋で永久(とわ)と[大工調べ]の評論をする。

 三十一(みそひと)が「羽織っ子連が交流稽古に反対している」と連絡。どうなってんの? 羽織っ子連は。


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