扇子っ子連 2012・3・25(日)千早亭の発表会 曇り、67,0キロ

 扇子っ子連・千早亭の発表会。千早創造館。

 和歌女(わかめ)[平林]。
   稽古のとき、「噺っ子連・有難亭の真仮名(まかな)がこの噺の二枚手拭いの
  演出に特訓中だよ」と話してあった。
   これを聞いて和歌女(わかめ)は自宅で自ら挑戦したのだろう。
   そして、今日の高座。二枚の手拭いと扇子を使い分けた。
   ちょうど、客席に真仮名(まかな)が聞きに来ているではないか。

 永久(とわ)[揺れるとき]。
   去年、あたしが全生庵で初演した自作の噺。圓朝と地震をテーマにしてみた作品。
   連の中から取り上げてくれる人が出るとは思わなかったことで、これこそ感動もの。
   この扇子っ子連ではワッフルがやはり小生の創作の[ういろう売り]を
  口演してくれたことがある。

 三十一(みそひと)[井戸の茶碗]。
   彼にとって、半年の稽古の甲斐があったというもんだろう。
   客席の聞き手を引き込むなにかを得たのだはないだろうか。

 ワッフル[厩火事]。
   「この噺、演りたくて演りたくて」という気持ちを漲らせての口演。
   噺の中では女房が「亭主よりあたしのほうが七つ上なんですよ」と言う。
   ワッフルさんに「あなたは亡くなった亭主より?」と訊くと「あたしが十一下です」と。
   亭主のことをちょっと尋ねると、涙ぐむではないか。仲がよかったんだろう

 屏風(びょうぶ)[町内の若い衆]。
   こういう軽い噺ならこなせる。

 百人(ももと)[帰って来た死神]。
   前回の地噺風の[死神]の続編。自作である。
   多種の教養がないと付いて行かれない作品になっている。

 早千(はやち)[子褒め]。
   張り切っている。これを削り取れば芸としての品位がでてくるだろう。

 軽太(かるた)[雛鍔]。
   声が大きくしっかりしていた。

 以上8人の出演で、2時開演から終ったのが6時過ぎというロングラン落語会になった。
 80名以上のお客。
 落語っ子連、手拭いっ子連、噺っ子連から聞きに殺到。勉強になったことだろう。
 遠く、江戸崎の噺っ子連から真仮名(まかな)、百梅(ひゃくばい)の二人もいる。

 次回は、9月8日(土)の午後から夜まで、豊島区区制80周年記念イベントとして、
「羽織っ子連・扇子っ子連」との合同落語会を行う予定。

 小生のライブ[不孝者]。久しぶりのこの噺。これを機会に高座本の制作をしよう。

 この連の素晴らしいところ。
 あたしの入院中、稽古も自主稽古に励み、そして、上下矯正マークを考案したのだ。
 今日の会場にも後ろの壁にそのマークを貼ってある。
 そんなことで、出演者の上下がしっかりしてきた。
 その影響なんだろう。声が後ろまで通るようになった。
 これは予期しなかったことであって、あたしにとって、新しい発見である。

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック