コラボ 4月5日(日) 高座から落下

 さて、コラボの落ちを言い終えて、ホッとした、途端。

 お辞儀をして高座から降りるとき、大惨事が起きてしまった。

 店は三間間口で奥行きは十間ほどの、よくいう鰻の寝床のように細長い。
 店主の大森さんは「元の持ち主は家へ来てはピアノの上で寝て帰って
いるんです。ですから、ピアノの上に座布団を載せて高座にしましょうか」
とあたしに言ってきた。

 しかし、今日は悠子さんが弾くんだし、そんなことはできないので、ピアノの
前に同じほどの高さの台を置いてもらった。
 広さは畳み半畳分ほど。

 一席目の[おはぎ大好き]を終えたときは、普通に高座を降りたのだが、
二席目のコラボでは長講になってしまったのと、尻椅子をしなかったことも
あって、足が痺れてしまった。
 それを意識しながら、正座の形から、両足首を左側にずらしながら出した。
 ちょうど、胡坐をかくような形となった。
 高座の左側の一段低い段々に両足を移動させ、胡坐をかいている体の
向きを左側にしたとき、重心を狂わしてしまったのか、胡坐をかいている体は
そのまま高座右側へと倒れ込んでしまった。

 高座の広さは畳み半畳分ですから、高座の広さに余裕はない。
 そこであたしは落下してしまったのだ。
 右側は1mほどの余裕があって壁からの棚、そこに商品のバッグ、その前
には商品の洋服が吊るされていて、それにカーテンが掛けられていた。
 あたしの頭は商品と棚を強くこすりながら床へ落下したようだ。
 頭は打ってないことは自覚したので、ひと安心した記憶がある。

 痛さは感じなかったのは不思議でならない。強く打ったのはどうやら、
肩のようだ。
 スーッと吸い込まれるように落ちたことは覚えている。
 客が「ヒヤーァ」という声をあげたのが聞こえた。

 ピアノの高さだから1メール何某だろう。0、何秒もなかったろう。
 でも、瞬間、いろんなことを思考した。
 落ちているのは充分に意識した。どうなるのか、も。こうなって死ぬ人も
いるんだろうな。ドラマでよく見る墜落シーンでは「キャーー」なんて悲鳴が
つくものだが、あたしは無言だった。

 さまざまな人から「大丈夫ですか」の声をすぐに浴びた。
 あたしは「大丈夫、大丈夫」と言ってから「それより商品の洋服を破って
ないかな?」と責任を感じたことを言葉にした。

 近頃、同期、先輩の噺家の転んだ話を耳にする。
 彼らの代演にも行ったこともあるが、まさか、あたしが堂々と倒れるとは、。

 コラボであって、「転ぶ」ではないはずだ。
 なさけないが、弱ってきたことは確か、、、、、。

この記事へのコメント

流三
2009年04月08日 07:49
師匠、大丈夫ですか?
肩を打ったとか・・。
熊本空港では無事着陸でしたが、会場ではテポドンの2段目の切り離しが上手く行かなかったようで。
畳半畳の広さでは危ないですね。
圓窓
2009年04月08日 11:39
流三さんへ。

>>師匠、大丈夫ですか? 肩を打ったとか・・。

 うん、頭ではなかったんで、助かったよ。

>> 熊本空港では無事着陸でしたが、

 そうなんだよ。高座も飛行機も降りるときが難しいようです。

>> 畳半畳の広さでは危ないですね。

 半死半畳だよ。
かおり
2009年04月08日 15:42
師匠、おかげんいかがでしょうか。
大変おそまきながら、お見舞い申し上げます。
早くよくなるよう祈っております。

圓窓
2009年04月08日 16:24
かおりさんへ。

>> 大変おそまきながら、お見舞い申し上げます。
早くよくなるよう祈っております。

 心配くださって、ありがとう。
 頭は打たなかったから、大丈夫でしょうって。

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