高座本 2015・2・19(木)[鹿の巻筆]。晴れ、71キロ

 高座本[鹿の巻筆]の、

 再検討をやっと終える。小学生のためにもと、ルビも付け加える。

 思い起こすと、この噺、苦労して作ったにも関らず、ほとんど反応も
得られなかったように記憶している。
 もう年月日を忘れただけではなく、手元に記録も見当たらないのだが、
寄席の日の制定をしようと有志で業界に呼び掛けたついでに、
紀伊国屋ホールでイベントの落語会を開いたことがあった。

 その折、参集した客にこの高座本を配った。
 その当時の高座本は今のように〔とじ太くん〕は使用してなく、ただ太目の
ホッチキスで綴じただけの見てくれの悪いものだった。
 しかし、あたしとしては、江戸の最初の咄家の復活を夢見るような心持ちで
創作にあたり、制作した及んだものであったので、言うなれば「魂を打ち込んだ」と
自画自賛したいほどのものが胸にあった。

 結果、何日経っても、高座本についてはなんの反応もなく、寂しく苦笑を繰り返した
日々を過ごした。(笑)

 ところが、幾星霜か経った、2015(平成27)・1・22(木)に新宿の
紀伊国屋ホールで第601回 紀伊国屋寄席に出演して[五百羅漢]を口演した折、
圓窓指南所の各稽古連が20人ほど客席に陣取ってくれた。

 中に青山のNHK文化センターのN文亭お扇さんの学友のKさんがいた。
 まだ東大の大学院在籍中の彼女は民俗芸能を研究しているので
浪曲や落語は詳しいのは当然で、あたしの質問にも丁寧に答えてくれた。

 江戸の小咄から武左衛門の話題になり、そんなことを創作したことを話したら、
「読みたい」と一言漏らしたようだったので、その日以来、高座本[鹿の巻筆]の
再検討に取り掛かったのだ。

 読んでもらえるチャンス到来。反応を得られるかもしれない。


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